コンタクトレンズはいまや1,500万人を超える人に使用されていると言われており、視力矯正の便利な手段になっています。しかし、その便利さゆえに、適切ではないコンタクトレンズの使い方をし、眼にトラブルを起こす人が後を絶ちません。コンタクトレンズ使用者の10人に1人が眼障害を起こしているという統計もあるぐらいです。
コンタクトレンズによるトラブルでは、ゴロゴロとした異物感があり、眼が痛い、眼が充血する、眼が乾きやすいといった諸症状が出ます。 これらの症状は、コンタクトレンズの装用時間が長すぎる、自分の眼に合わないまま使用している、レンズケアなど管理ができていない、といった間違った使い方をしているために起こります。眼にとって必要な酸素のほとんどは、外気から取り入れており、コンタクトレンズを装用していると、どうしても酸素不足になりがちです。眼の角膜へ充分に酸素が運ばれないと、酸素や水分を運ぶ機能を持つ「角膜内皮細胞」の細胞数が減ってきます。「角膜内皮細胞」は一度失われると再生することはなく、減りすぎるとコンタクトレンズが使用できなくなったり、角膜が白く濁る「水疱性角膜症」になる危険性があります。
コンタクトレンズを間違った方法で使用し続けると、角膜の表面に点状の小さな傷ができる。違和感や充血が起こる表層角膜炎、表層角膜炎が進み、傷が広く深くなり角膜上皮がはがれる角膜上皮びらん、角膜の傷口から細菌が入り、角膜おできのようなものができる角膜潰瘍といった合併症が起きる可能性があります。
コンタクトレンズのリスクを防ぐには、何よりもコンタクトレンズを正しく使うことが大切です。以下に、コンタクトレンズの使用に関して、注意点を挙げました。
<コンタクトレンズ使用の諸注意>
・3ヵ月に1回は定期検診へ。内皮細胞も時々は測定してもらう
・毎日、コンタクトレンズ専用の溶剤で洗浄する
・ソフトコンタクトレンズを水道水や汚れた水で洗浄するのはやめる
・長時間使用しない。(人それぞれですが1日の装用時間は平均10時間)
・就寝前には必ずはずす