レーシックは誰でも受けることが出来るわけではありません。手術を受けるには、事前に、適応検査 (眼科検査と医師による診察)
を行い、その適応検査によってレーシックの適応が認められた人だけが手術を受けることができます。
不適応とされる理由としては下記のようなものがあります。
・20歳未満の人 (クリニックによっては18歳未満としていることもあります)
・角膜の厚さが不充分、または近視の強すぎる人
・眼疾患 (白内障、緑内障、ぶどう膜炎、円錐角膜、網膜疾患など) がある人
・極端に奥眼である・眼が細いといったマイクロケラトームの使用に支障のある人
・近視が現在も進行中、または屈折が安定していない人
・内科疾患に伴う強度のドライアイ「シェーグレン症候群」 (全く涙が出ない) の人
・ホルモンの影響により日々の屈折が不安定な、妊婦や授乳婦
・ケロイド体質になったことがある、もしくは現在なっている人
・重篤な糖尿病、膠原病、アトピー性疾患などを持つ人
・角膜ヘルペスや帯状ヘルペス性角膜炎などの感染症を患ったことがあり、今後も再発する可能性が考えられる人
・角膜疾患をきたす恐れのある薬剤を服用している人
・精神的に不安定な人。細かいことを非常に気にする人
・医師のインフォームドコンセントに充分納得できない人
・45歳以上の方で、術後そう遠くないうち老眼が始まることに抵抗がある人
病院ではそれぞれ、2000年に日本眼科学会より出されたガイドラインをもとに、独自の適応基準を設けているため、適応・不適応の判断は、検査を行うクリニックによって異なる場合があります。
その場合、「適応」とされたクリニックで手術を受けることが良いのかどうか充分に検討しましょう。
また、レーシックは安全な手術ですが、術後にトラブルが起きる場合もあります。 よくあるトラブル、症状を以下に挙げましたので、手術を考える際の参考にしてください。
・眼がしみる、異物感がある
ほとんど翌日までに消失します。
・見えにくさ
手術直後は、手術中の操作によって角膜表面が荒れているため、かすんで見えます。半日経って視力が安定すれば改善します。
・白眼の出血
フラップ作成の際マイクロケラトームを眼に強く固定するため、白眼の部分の血管が傷ついて出血することがありますが、1~2週間で自然治癒します。
・夜間のにじみ、見えにくさ
夜間に光がにじんで見える症状は、特に夜間の瞳孔径が極端に大きい人が出やすく、明るい場所 (昼間) よりも暗い場所 (夜間) で視力の低下を感じることもあります。
・ドライアイ
フラップ作成の際に角膜神経の一部分を切断するため、知覚低下が起こります。したがって術後2~3ヶ月は涙液の分泌量が低下し、眼が乾燥しやすい状態になりますが、神経が再生するとともに自然に改善します。
・フラップのずれ、シワ
手術で作ったフラップは角膜内部のポンプ作用で自然接着した状態なので、術後しばらくは不安定です。1ヶ月程度経てば多少こすっても大丈夫、半年~1年経てばよほど強く眼をこすらない限りは大丈夫ですが、しっかり癒着するには2年近くかかります。
微小なシワなら視機能に問題はありませんが、不正乱視の原因となる場合はシワを伸ばす治療を行います。
フラップがずれた場合は見え方が悪くなったり、充血したりします。放置しておくと乱視になったり感染症を起こす等の危険があるので、すぐに医師の治療を受けましょう。
・矯正誤差
レーザー照射時の角膜の水分量及び傷の治りの個人差・年齢差などによって、期待していた視力よりも近視寄りあるいは遠視寄りに矯正されることがあります。
再手術は可能ですが、眼の状態にもよるので専門医の診断を受けましょう。
・近視の戻り
術後は正視だった視力が、しばらくして屈折変化して、視力がやや元に戻るという症状です。強度の近視・遠視を矯正した人ほど可能性が高く、戻りの程度によっては再手術を行います。多くのクリニックが一定期間は無料で再手術をしてくれます。視力の変化・安定を確認するためにも、術後の定期検診にはきちんと出かけましょう。
・フリーフラップ
角膜が小さい、あるいは角膜の形状が平らな眼の場合、フラップを作る際に繋ぎ目 (ヒンジ) が作成できず、フラップが切り離されてしまうことがあります。しかし切り離したフラップの管理をきちんと行い、レーザー照射後元通りに戻せば、その後の癒着、視機能に問題はありません。
・老眼
40歳以上の人がレーシックを受けると、それまで自覚症状のなかった老眼 (近くが見えにくい状態) を自覚する場合があります。